抗コリン作用って何?現役登録販売者が解説

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本日は抗ヒスタミン成分に続いて抗コリン成分に解説していきたいと思います

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コリンって何?

コリンはアセチルコリンのこと

アセチルコリンとは神経伝達物質のことをいいます

副交感神経や運動神経の末端から放出され神経刺激を伝える伝達物質のことです

抗コリン作用とは

アセチルコリンの働きを抑える成分です

主な市販薬では胃腸薬・風邪薬・アレルギー薬に入っています

抗コリン作用のある医薬品って何?

抗コリン成分の入っている医薬品を解説していきます

風邪薬・アレルギー薬

具合の悪い人のイラスト(女性)

鼻水やくしゃみを抑える働きがあります

主な成分は

ベラドンナ総アルカロイド・ヨウ化イソプロパミドがあります

めまい薬や乗り物酔い薬

車酔いのイラスト

自律神経の混乱を軽減し、消化管の緊張を低下させる働きがあります

主な成分はスコポラミン臭化水素酸塩があります

注意事項としては

消化管から吸収され脳内に移行しますが、肝臓ですぐ代謝されるため持続時間は短い

つまりすぐ効くけど効果時間も短いということです

乗り物酔いの説明はこちらで解説しています

https://www.touhannzyosi-nokeikaku.site/%e4%b9%97%e3%82%8a%e7%89%a9%e9%85%94%e3%81%84%e8%96%ac%e3%82%92%e7%99%bb%e9%8c%b2%e8%b2%a9%e5%a3%b2%e8%80%85%e3%81%8c%e3%81%96%e3%81%a3%e3%81%8f%e3%82%8a%e8%a7%a3%e8%aa%ac%ef%bc%81%ef%bc%81/

胃腸薬

過剰な胃液の分泌を抑えます

主な成分はロートエキス・ピレゼピン塩酸塩があります

注意事項は

ロートエキスは吸収された一部が母乳中に移行する可能性があるため授乳中の方は使用しないほうがいいです

ピレンゼピン塩酸塩の良いところは

消化器官の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える働きがあります

胃腸鎮痛鎮痙薬

胃痛・腹痛・鎮痛鎮痙や胃酸過多や胸やけに対する効果が期待され

副交感神経系の働きを抑える作用は消化管に限定されていない

という特徴があります

主な成分はロートエキス・メチルオクタトロピン臭化物・ブチルスコポラミン臭化物・メチルベナクジウム臭化物・ジサイクロミン塩酸塩・オキシフェンサイクリミン塩酸塩・チキジウム臭化物があります

注意事項は

ロートエキス・メチルオクタトロピン臭化物は吸収された一部が母乳中に移行する可能性があるため授乳中の方は使用しないほうがいいです

ブチルスコポラミン臭化物は消化管から吸収され脳内に移行しますが、肝臓ですぐ代謝されるため持続時間は短いという特徴があります

つまりすぐ効くけど効果時間も短いということです

抗コリン成分の注意点

副作用

散瞳による目のかすみ

異常なまぶしさ

顔のほてり

頭痛

眠気

口渇

便秘

排尿困難

眠気

があります

医師等に相談

排尿困難の症状

心臓病

緑内障

の方は自己判断では買わない方がいいです

高齢者

排尿困難や緑内障等の基礎疾患を持つ場合が多く

口渇や便秘の副作用があるので

登録販売者の方は判断に迷うと思うので出来たら抗コリン作用が入っていない薬を選ぶのをおススメします

最後に

いかがでしたか?

抗コリン作用は奥が深くなかなか難しいですね

これからも勉強していきますし

何かあったらまたブログに書きたいと思います

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