抗ヒスタミン成分って勉強してると出てくるけど結局これって何？
私が勉強中によく思っていたことです
登録販売者の勉強は暗記中心ですが
ヒスタミンって結局なにと思われる方もいると思うので解説していきたいと思います
そもそもヒスタミンって何？
ヒスタミンとは体内にある物質です
主に肥満細胞や血液の中、脳や臓器の中で機能しています
普段はおとなしくしていますが
怪我・アレルギー反応等で活性化します
ヒスタミンは悪いものなの？
ヒスタミンは防御反応なので悪いものではない
ヒスタミンは普段はおとなしい細胞ですが異物が入ると防御反応で増えてしまうものです
風邪の時に白血球が頑張る働きと一緒ですね
防御反応は悪いものではないですがその反応の過程で様々な不調がでてきます
反応の一覧
花粉症
アレルギー性鼻炎
蕁麻疹
アトピー性皮膚炎
気管支喘息
くしゃみ
かゆみ
鼻水
アナフィラキシー
血管拡張
血圧降下
胃酸の分泌促進
神経伝達物質放出の促進
平滑筋収縮
があります
結構いろいろあります
その反応で体調が悪くなったり日常生活に支障がでるので抗ヒスタミン薬を配合した薬があります
抗ヒスタミン薬はいろんな薬に入っている
抗ヒスタミン薬は
花粉症
アレルギー性鼻炎
アトピー性皮膚炎
気管支喘息
くしゃみ
かゆみ
鼻水
この症状を防ぐ以外にも使われています
一つずつ解説していきます
花粉症・アレルギー製剤
花粉や自分が持っているアレルギーに反応して
ヒスタミンが体の中を駆け巡って目のかゆみ・くしゃみ・鼻水・鼻詰まりという症状がでます
ヒスタミンがでるのを防ぎその防御反応を抑える働きをします
風邪薬
風邪でくしゃみ・鼻水・鼻詰まりの症状があるときに使います
この３つの症状に特化した薬もありますが
総合感冒薬にも入っています
かゆみの症状
ヒスタミンが多くでると皮膚のかゆみもでてきますのでその症状を抑えるときに使います
内服・外用薬両方あります
乗り物酔い
これは風邪薬のように症状がでて薬を服用ということではないです
乗り物酔いとは
まず乗り物酔いが起こるのかのメカニズムを説明します
乗り物酔いは耳にある平衡感覚をつかさどる三半規管や耳石の働きが乱されるときにおこります
この乱れが脳に伝わり自律神経を乱し嘔吐中枢が刺激され吐き気がでるということです
つまり嘔吐中枢をヒスタミンが刺激するそうです
乗り物酔いに抗ヒスタミン薬の理由
では何故抗ヒスタミン薬が登場かというと
延髄にある嘔吐中枢の刺激や耳の自律神経反射を抑える作用があるみたいです
乗り物酔いにもさまざまな種類があります
乗り物酔いの解説はここでしています
睡眠改善薬
これも症状がでるというわけではないです
何故睡眠改善薬に使われるかというと抗ヒスタミン薬の作用で眠くなることがあります
この抗ヒスタミン薬の作用を使って睡眠改善薬に入っています
虫に刺された時
虫に刺された時に痒みのみある時に使う場合があります
ただ虫に刺されたときはステロイドが入っている成分は炎症も抑えてくれるのでそちらの方を買ったほうがいいと思います
抗ヒスタミン薬は副作用に注意
抗ヒスタミン薬の副作用は
眠気
口渇
胸やけ
緑内障の悪化
前立腺肥大悪化
便秘
があります
特に使用を控えた方がいいかたは
緑内障
前立腺肥大
の疾患がある方です
緑内障の人に目薬は販売できるの？
ドラッグストアで販売している目薬は緑内障がある方はすべて販売できないのでもし相談があった場合は病院受診を勧めてください
私も１回聞かれて全部目薬確認したらダメだったので
眠気が副作用であることに対する注意
副作用で眠気がでるので運転は避けてもらいます
ただしアレルギー製剤で抗ヒスタミン薬が入っているのに運転してはいけないという注意事項が載っていない薬もあります
それは就寝前に服用と書いてあるもの
寝る前は運転はしないじゃないですか
ということで書いていないものもあるので説明するときは必ず伝えてください
抗ヒスタミン薬と麻黄の成分が入っている薬両方飲むとどうなるの？
抗ヒスタミン薬は眠くなる成分で麻黄は意識がはっきりする成分なのでこれを一緒に服用したら効果が相殺されます
眠くなる時間が短くなるという話も聞きましたが
正直効果が半減したり効果が強くですぎたりするので私はあまりおススメしません
終わりに
抗ヒスタミン薬はなかなか奥が深いです
勉強するときにしょっちゅうでてくるのでなんかこういう成分だったなあと思っていただければと思います
にほんブログ村
健康グッズランキング
コメント